流星群/千波 一也
 


もしかしたら
叶えているかも知れない
きみでも

もう
確かめようもない
ぼくだから

夜空をさすよ

だまって
さすよ



そこからも
見えていたらいいな

すくわれようとして
のぼり急ぐ
尾の
ひとつでも

すくいようのない訳じゃない
尾のひとつひとつたち、


見つけてくれたらいいな



悲しくなんかないから
ぼくは

悔やんでなんかないから

つらくなんかないから
大丈夫

だから、かな

きみには
泣いてほしくないんだ

それだけは
守っていてほしいんだ



流れていくよ

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