流星群/
千波 一也
もうじき
めぐり続ける息吹が
翼に
木々に
水面に
石くれに
いのりを託して
託されて
つらなってゆくよ
ああ
とおい夜空だね
こんなにも
とおい夜空だったんだね
こんなふうなら
ぼくは
安心して帰れるよ
むかえてくれる
おおきな波のなかへ
安心して
帰ってゆけるよ
ありがとう、って
ただ
ありがとう、って
やさしさと
重みとが
通過をはじめるよ
ほら、
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