大きくなった君へ/桜 歩美
そう心配した一年があった
翌年には怒涛のようにおしゃべりになって
あの心配はなんだったのって笑い話になったよ
小学生になった時遠くの保育園に通っていた君に
誰も知ってるお友達がいなくって
ちゃんと馴染めるかと心底心配した
いろいろあったけどちゃんと友達をみつけて楽しい小学校生活を送って
中学生になった今毎日小学校の卒業アルバムを見ているね
無事にここまで大きくなってくれてありがとう
ただそれだけでお母さんは胸がいっぱい
背を追い越されたこと
靴のサイズがお父さんより大きいこと
なつっこい君が私にだけぶっきらぼうにし
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