大きくなった君へ/桜 歩美
にしゃべるようになったこと
女の子の話は一切しなくなったこと
自分の部屋が好きになったこと
一緒に寝なくても大丈夫にいつの間にかなっていたこと
子供って自分の力でどんどん成長していくんだって
君は教えてくれた
私の力は微力なもので
本当にただ見守ることしか出来ずに
きちんとしたしつけだって出来てないと思う
だけど君は私やお父さんの背中を見て
してはいけないことを学んでいる
どんなふうにしたら好かれるのか
どんなことが嫌われるのか
どんな言葉づかいをすればいいのか
すべてを君は毎日の生活から学んだ
君の力で
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