はじまりの光のよるに、星を見ていたと伝えよう。/北街かな
 
せあっていく。

彼方に拡散しながら隣の銀河世界へと吸い込まれていく。
よりおおきなものとなり、再び闇へと戻るために。

なぜ光りだしたのですかと星に聞いてみる。
じゃあなぜ反射しているのかと、
その姿を光のもとに晒したのかと、
星は光を吹き飛ばして爆発しながら叫んでみせた。
γ線の絶叫がまた地上に届いている。
いくつかの種が息絶える。
ばたばたばたと断絶して、
また、誰かが生き残る。
僕と、あいつと。
耐えがたい顔をしている君と、
それから。


すべてが始まったその日からはるか、最初の光は絶えることなくここまでやってきたじゃないか、
宇宙のあらゆる角度から
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