その日暮らしの手帳/梅昆布茶
 
いつもその日一日生きれればいいとおもっている 多くは望まない
望んでも身の丈に沿わないものは無駄になるだけ 誰かに進呈しよう

身の丈に合わない結婚生活のなかで似合わない幸せを願った事もあった
まあ それはそれで楽しかったのだけれど

年月は人の輪郭を 内面を変えてゆくものだ
僕はいつか枯れてゆきたいとおもっている 静かに潮の引くように

もういまさら大波は来ないだろうさ 僕はサーファーではないし
しいて言えば丘の上のお馬鹿さんだろう

多くを失ったがそこから得た教訓は とても貴重なもの
鴨長明が方丈記で述べたことを 確かな命としていま生きている

もう自己憐
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