いつも君だけが正しい。/瓜田タカヤ
ていて、
車内でタバコを吸った。
カイリはタバコ臭い!と鼻を押さえたので
俺はごめんといって、タバコを消し、自分の側と助手席の窓を開けた。
すぐに締めようと思ったのだけど、子供が外の景色と
ガラスを隔てない光景が新鮮だったのか、締めようとすると怒る。
風邪引くから締めるよといっても彼女はきゃっきゃとはしゃぐばかりだ。
カイリは借りてきたピングーのビデオを見ながら言った。
「ピングーは悪い子だよねえ」といつものテンションで言った。
俺がピンぐーは悪い子じゃないでしょ。と言うと
彼女は、さも当然の事を確認するかのように
「だってピングーは妹のピンガ寝ている時に、うるさ
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