僕及びheのHELLO!という挨拶/赤青黄
の天気は、晴れ、です
僕の家には広い庭があり、その庭の一角に
は、父が丹精込めて種から育て上げたレモ
ンの木があった。僕はその木の根元まで行
き、そこでペットボトルのキャップを開け
たのさ。中からは生きている物を拒むよう
な匂いがしたけれども、僕は赤い水を我慢
しながら放水を続けた。
# さようならさようなら、挨拶を交わすのも今夜でおしまいだね
レモンの木の下に蒔いている最中に、金魚が何かしらの言葉を吐いた
のだとしたら、それはきっと幻聴であり僕が僕に対して問いた言葉で
あり、それ以上でもなければ、それ以下で
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