「良い豆」考/深水遊脚
試行錯誤は、手間をかけることに加えて、素材に金をかけることを含めた様々な選択の中でしてきたことでした。アイスコーヒーに酸味系のコスタリカを使ったり、直火型エスプレッソメーカー(マキネッタ)を初めて使ってみたり、それを使ってイタリア風の濃いカフェや、バリエーションでカフェフレッドシェケラート、冒険でコーヒーソーダを作ってみたり、いろいろ楽しみました。いまはハンドドリップに落ち着いています。マキネッタで作るカフェで濃いコーヒーに抵抗がなくなった私は、豆を細く挽き、蒸らしに長い時間をかけ、2〜4回目の注湯の量を抑え目にしてコクをしっかり出した、かなり濃いめのドリップコーヒーをペーパードリップで飲むことが
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