「良い豆」考/深水遊脚
した。20代の頃にだいぶ凝っていて、父もコーヒーをいれるのが好きだった為に、コーヒーは実家に当たり前のものとしてありました。いれる直前にミルで豆を挽くのもごく自然な習慣でした。この習慣について私は父に感謝するべきかもしれません。とはいえ、たとえば紅茶とか麦茶とか、それぞれにおいしい作り方のコツを自分なりに持っていた私にとって、コーヒーは手製ソフトドリンクの選択肢のひとつでしかありませんでした。
ちなみにですが、手製のソフトドリンクを自分なりに美味しくつくる習慣はもっておいて損はないです。外で買うと案外高くつきますし、身体が弱っているときに味を調整したくても手製ほどの自由がききません。お茶の
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