同時多発ツイート連詩【おいしい水を】 こひもともひこ・リミックス/こひもともひこ
 

胃腸を損失し吐き気だけが残る夏は蝸牛も海月もとうに消化されあらゆる事に自分をカンジョウに入れずいつも静かに笑って居る、
あらゆる事、   
最早カンジョウすら出来なくなった私は私を消化した 
蛇口から滲出するカルキ水の蒸発する姿だけ美しかった

涙をなめたとき、海から来たと、知った。
乳をなめたとき、物凄い甘みに、何を知ればいいか、わからなかった。
成人で60%新生児は80%が水分の、水菓子みたいなわたしたち。
愛は渇き、
口づけは、
口移しの水の移動。
係累は水脈。
乳と蜜の流れる地より。
ないてわらって。
狭い隙間も気にせず。
せき止められようとも乗り越え。

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