同時多発ツイート連詩【おいしい水を】 こひもともひこ・リミックス/こひもともひこ
底までからからになって、もうおしまいだと思った夜明け前の、肌に伝う感触と匂い。
待っていた、
あなたを。
逃がさずにすべて飲み込む。これでまた生かされた。
また夜明けを待つ。
あなたを待つ。
まるで恋のようだと。
耳を近づけると、話声が聴こえる。
くるるる、りるるる、るるるり、りろりろる。
気持はわからないが、見た目は澄んでいる。
最初は冷たかったが、最近は。
せるるる、せりるるる、せろりろろ。
名前を覚えてくれた。
追いかけっこをすると、飛び跳ねて喜び。
たまに飲まされる。
鈴の音のような名前の貴方は朝露を指の先に乗せてそっとくちに寄せた。
私は重みから解き放た
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