同時多発ツイート連詩【おいしい水を】 こひもともひこ・リミックス/こひもともひこ
 
に落ちた。
無数の舟とぼく。
刺々しい炭酸水の気泡には
焦燥虚栄逃避、

七つの泡を指で弾くと
味気も色気もない人肌の
素直さという名の

立っている。異なる色で、
守るべきたった一つの橋の上で。
なぜ心に潜ると言うのか?
水嵩が増す。
雨が天に向かい、橋を浸して。
臆病な熱狂はトレイから水の入ったコップを奪う。
水だけが相互に浸透。
言葉はまだ親密という言葉を知らない。
想像的な絆だけがただ在って。
吹きあがる嵐が過去を見やりながら空へ還りゆく。
道筋を深くえぐり、
囁きが漏れ聞こえた。
もうすぐ重なる?
あの浸された羨望が踝を洗う。
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