同時多発ツイート連詩【おいしい水を】 こひもともひこ・リミックス/こひもともひこ
 

雲をはがして空をあおぐ
枝を抱いて
おいしい水を 口づけしよう
というすいぶんをはじいて、
すすったこえがのどをうるおす。
なんというあわいなのだろう? 
のむことがのまれ、
ひとつぶのすいてきが、やぶれ、
やぶれてわたしにとどく。
あなたのなかで、
どんなにかおいしくなりたかったよ。
ふるえるすいしつの、
ごくごく、
やさしい。
「さよなら」も言えず、
とめどなく流れる涙をコップに入れ、記念の大事な宝物として、そっと私の扉の中へしまおう。
私が愛した星の、
その回転が止まるとき、
愛の花びらがはらはらと散るだろう。
宇宙から雨が降るだろう。
それも
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