同時多発ツイート連詩【おいしい水を】 こひもともひこ・リミックス/こひもともひこ
れも涙の一つ。
私は誰かを変える自信はない。
誰かで変わる自信もない。
長い髪束ねて歩く、
石楠花が咲いた昼下がり、
太陽は真上にあがって、
さぁ誰に届けよう。
届いたのは空びんで、
一本の花がそえてありました。
少しだけしおれていたその花に、水をやりました。
僕ができるのはそれだけ。他には何もない。
長い髪を切って。ネクタイを締めて。かたすぎるアスファルトを歩く、灰色をした太陽の下。
気付かせてくれて、ありがとう。
ヴェルヴェット
きみがうまく潜ってゆくさまを見てる
水のなかの水
もうなにも分けられない 分けることもない
こっちへおいでって ヴェルヴェッ
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