文化の星の馬/
根岸 薫
私も馬が見たいわ
あると思っていたのに
駅のまわりには
なかった
ほんとうは、あったけれど
閉まっていたの
おまわりさんも
立っていた
道を
おしえてくれた そう
仕事だからよ
じゃあ、行こう。
往復の電車代もないんだけど。じつは。
そういう話
(エリートの袖が
雲をひいて
虹をみせながら
その端だけ、画面外に出て
わからなくなる
そんな悲しいことは
ほんとうはあっては
ならないけれど)
おまわりさんになったのは
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