ふるさとを滅ぼされた難民、、、言葉の生まれる原風景へ(批評祭参加作)/石川和広
があり、得体の知れない死に、流されていく
遭難した自分をつなぎとめて欲しいという心を読み込む。しかし、結局、母に看取られ実家で亡くなった梶井は、その時、生きざるをえない現実に出る前の溝に、落ちて、その不穏の風景を書いていたようで、今、彼を読んでいた私の心境をある意味で批評しているかのようだ。
仕事をしてないことがバレタ日、父は呆然とした、その前、私は冬の雪降りつむ河原に
倒れこんで、もう逃げ場所が無いと思った。
精神科へ行きたいといったが、父は「病気ではない」と明言した。
ある意味で、彼の答えは正解だった。母の忠言もあり、いった精神科で私は何とも無いといわれた。
もう働くしかない、
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