オナホール・ブラザーフット/馬野ミキ
 
レと冷蔵庫に
あいだみつをの詩が貼ってあり
あんたたちもこういう詩を書きなさいという
キムは顔をしかめ震えるけれど
でも俺はおばさんのお陰であいだみつをが好きになったよ





タモリが若手芸人を相手に少年のようにはしゃいでいる頃
俺たちはほこりのかぶったコンクンリートの階段を昇り
木刀を抜いて
俺はねころんで空を見ながら
キムは端っこでこそこそと
今日作ったものをぶちさしてみる
俺たちがつくった小宇宙を
俺たちの小宇宙がそのまま感じる
気持よくなければ、それは自分のせいだよ







この木刀はキムが小学生の時に修学旅行で買ってきたものら
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