A Mad Tea Party/澤あづさ
 
って寒々しいプランタープランテーションの根ぶかき連想、
「思い起こせば十九世紀末、あのスコットランド人ジェイムス・テイラーが、」
「わたしたちはイングランドです」
「茶の需要を見出す以前、コーヒーの栽培に目をつけたのもスコットランド系、」
「わたしたちはイングランドです」
「サビ病に斃れたあのコーヒープランテーションの発端は一八四一年、コリン・キャンベルの植民地領事就任であったが、アメリカのスープの缶に乗っ取られて久しいそのキャンベルの名声の愁傷なこと! かの銘酒スプリングバンクの威を借りてすらキャンベルタウンが、オーストラリアのに比べいったいどれほど知名さる、越谷市の姉妹都市なるオース
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