六時間の結晶/komasen333
もにカバー。
未熟なスキルも、濃密な時間とともにカバー。
1番近くで見ていたわたしに限らず、周囲からすれば、あなたは紛れもなく桁違いでした。
「こういう人を天才というんだな」と誰もが思うような人でした。
「あなたがあきらめるというなら、ほとんどの非凡が平凡と成り下がるに等しい」と、
精一杯の賛辞とも嫉妬ともつかぬ言葉を発しました。
聞くまでもなく発するまでもなく、あなたはあなたにしかできない微笑で答えました。
「天才とか神童とか、色々形容されるたびにいつも虚しさを感じていた。努力しか能がないだけなのにって。端的にいってしまえば、疲れた
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)