ごあいさつ/はだいろ
お刺身と、
天ぷらと、
カレーうどんという、
よくわからないが精一杯のもてなしのような、
出前を取ってくれていた。
カレーうどんは、
なまものを今は食べられない彼女が食べた。
ぼくの故郷や、親の職業とか、
あたりさわりのない話をした。
お父さんに、
将棋はするの、とか、
山歩きは好きなの、とか、
男の子はそうゆうものだろうとゆうような、
質問をされたけれど、
ぼくは将棋はしないし、
山にも登らないのだった。
会話はさほどないので、
つけっぱなしのテレビをみんな見ている。
いまやテレビは、
旅と子供とグルメだけだと、
週刊誌で読んだけれど、
確かに
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