小詩集 逆ガル翼/ayano
三 くねる朝
貨物‖p‖列車
首の長い重機と電線
唾棄しめられて
静かに笑った
−・−‖+
後ろ向きで後ろ歩きする
シンクロする地下鉄
ねじれた星座
花恥ずかしい
四 首吊りの数字
男ばかりの喫煙所でひたすらアイスをたべる少女がいた
そこで恋人を待っているようだった
彼女は盲目、恋人の香水と煙草と声の記憶
アイスカップの中に煙を流すのは
(_―=ちゃんΣすぱーく。)
螺鈿細工の
砂色の赤信号はいつまで
盲目の人はしばたたく
シャッターチャンスパークアベニュー
五 ガル翼
明日を捕まえるために24時間かかってしまう
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