無病息災 生きている 小学編 4/Tシャツ
、僕はその時ずっとそう考えていた。
もう少しおねえちゃんについて書いておこうと思う。最近母から聞いた話だ。彼女の病状は深刻だった。でも、お風呂に入る事は時折できた。でもそれは制限つきで、母親か看護婦に体を洗ってもらうこと。私は彼女が入浴しているのを見た事は無い。でもその光景がありありと私の前に浮かんでくる。じっと椅子に座って、鏡越しに自分の体を見ている彼女。蛍光灯に照らされた彼女の体は透き通っていたと思う。うっすらと体は光を放つ。とても弱く弱く。おばさんは、彼女の体をそっと優しく洗いながら、何を話していたんだろう。おばさんは泣きながら母に言ったという。まるでお人形さんみたいなのと。
今私は
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