無病息災 生きている 小学編 4/Tシャツ
私はおねえちゃんの顔をはっきり思い出せない。教えてくれたトランプの事も思い出せない。何を話せたのかも思い出せない。思い出せない事が多すぎて、覚えてないくせに悲しくなる。覚えていないから悲しくてしょうがない。私が言いたかった事がこのエッセイで書けたか分からない。自分でうまく整理できたかもわからない。でも空が青いとか、夕日が赤いとか。そんな普通の事が見れなかった人がいて、見る余裕も無くて、痛い辛いでいつの間にかそっと姿を消してしまう。こんな悲しい事はもうたくさんって。
やっぱりうまく整理できなかったみたいかな。私だけじゃなくて、皆の子供時代にはきっと大人になった今じゃ、決して表現できない気持ち、もう感じることの無い気持ちがたくさんあるんだって思う。
何度も書き直しました。思い出して泣きながら書いてました。もっと多くの友達も、そっとこの世から消えていきました。色んな人が僕を助けてくれました。励ましてくれました。そのつど僕は色んな事を考えて大人になりました。読んでくれた人ありがとう。
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