ユニヴェールを探して/ayano
った むかしむかし好きだったあの子の声で
兎
きれいなレースがわかくて
つらい
あかか
目を撫ぜて
揺れる 樹氷
線路沿いに並び咲く
かぜ は死ぬ さみしくて
爆ぜるローファー
宇宙の 半導体
縞に追いつかない
空だって飛べない
男は足音をたてながら颯爽と歩いていた。カラスが喪服を纏って街を徘徊しているような光景に電線は声をあげて笑った。笑い方がとてもかわいくて女はめまいがした。そうして電線は女を、故意に離してやった。
「つー・か・まー・えたー」
「とん・つー・とん」
俺の嫌い
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