ユニヴェールを探して/
ayano
嫌いな女に成り下がって、支配に寄り添って。スカートから生えた足は硬く凍てついて、生体機能は喚くから、惨い。髪の色どうしたの、汚いね奇怪な、肌色だ。
手のひらからライターを作りだすものじゃないよ。そうやって花が呻き咲くみたいに手を燃やすなよ。いま俺が、冷ましてやるから。キスをしてこぼれた水で、俺たちを濡らす夏だった。
「モニターに向かっておおきく脚をひろげなさい」
みずうみを壊した。
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