影踏み遊び/yumekyo
 
作に似た影踏み遊びの連関に過ぎない
最初に踏んだ影から芋づる式に派生していく
戯作に似た影踏み遊びの連関に過ぎない
人生とは決して逃れることの出来ない
戯作に似た影踏み遊びの連関に過ぎない

転機は隣にはあったかもしれない でも僕にはなかったんだ
機会は隣にはあったかもしれない でも僕にはなかったんだ
好意は隣にはあったかもしれない でも僕にはなかったんだ

生まれ育った故郷を離れて都会に出ることで
戯作に似た影踏み遊びから解放されると思った
だが昭和の軍人が明治の軍人の影を踏まなかったと豪語した
司馬遼太郎の歴史小説のようにはいかなかった
自作
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