影踏み遊び/yumekyo
自作詩の朗読場所が欲しくて
神奈川の詩友人に電話をかけて
約束どおり名古屋で落ち合った
影踏み遊びというイベントの名前に鼓動の高鳴りとざわめきを覚えていた
3年半ぶりにオープンマイクをした後に
ドラムを叩くあの女性(ひと)に出会った
影を踏んだ足がまた影を作りまた片足で影を踏んだ
影を踏んだ足がまた影を作りまた片足で影を踏んだ
戯作に似た影踏み遊びの連関を楽しんでいた
晴れやかな顔で 紡ぎだすビートをステップに変えて
戯作に似た影踏み遊びの連関を楽しんでいた
僕は 彼女の 影をしっかりと踏んだ
転機は隣にはあったかもしれない でも僕にはな
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