Phantasmagoria/雛鳥むく
長い yume を
見ている 気が する
アフリカ あたり の
よくわからない
紛争が 大気中から
検出されたり じょうずな
赦しかたを 練習 したりする
行方のない 回廊を
歩いている
亡国の 亡国
を
産み 落とす
yume
の
はじまりは
青白い 鬼火に
水を やり
育てる そんな
自由研究 みたいな
代物 だったのかもしれない
錯綜が
焚書を する 小指は
紛れもなく
痛覚の 訪れ だった
と、
こうして
筆記している。
*
タールが、
飛沫をあげて
空を黒の粘液で覆
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