Phantasmagoria/雛鳥むく
で、
すなわちわたしだから、
このように
わたしはわたしを
閉ざすことができないので
円の中心に
たつのはいつも
水面の
ささめく波の
破片たち、
黙秘権、
を
行使しつづ
けて、
溶血する、
水音が、
火の洪水みたく、
やわらかな肉を
呑んでゆくのだった。
ときとして。
*
奇数、
を
割っていた
涸渇する
古井戸の底で
奇数、
が
割れていた
純度の高い
手のひらのうえで
いつしか、
誤り
ばかり
群生している。
caution、
*
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