クロックワーク ポエトリィ/ ****Until dying in’ 05/小野 一縷
 
を溶かす 遥かなる太古の海
「枠」を外して 広がりつづけるってことは
即ち 死は
永遠にオルガズム

19時間55分
ぼくは何度 果てただろう
全てを あらゆる 全てを 全ての 全てを
ぼくが 決めていた 
戻ってきた今だって そうだ 持続している ここに

ここで 何も怖がらなくていい
だけど それでは
恐れや 不安から 完全に解放される ということは
ぼく という 枠が すぐに 開いてしまう ということ
開かれすぎた ぼくは
あまりにも 無防備だ
体 肉体であることの ぼくという存在は
一つの生命 精神 維持装置としての 自我に 守られている
「ぼくという
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