チャーリー/ズー
 
です」その叫びは
裂け目の始まりで
チャーリーの真下で
直ぐさま、さめて、
山高帽子から
覗いていた
チャーリーの、
抜け落ちていく一本の
黒髪に絡まりながら
闇に吸い込まれていった。


「やあ、やみ、やあ。」
目が合ったら
挨拶をするのは
常識なのに
やみったら
今でも闇を
嫌うのよ。
目が合ったからと
暴力を働くのは
どうしたって
非常識なのに
そこら中を
手当たり次第に
見境なく
やみったら
幼いから
だから、やみ、なんて
嫌いです。私たち、


1ミクロンの
奈落の底では
チャールズが
死にそうです。
「チャーリー」
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