修繕作業/涙(ルイ)
そんな妄想にばかりふけるようになっていき
いつしか 自分で家に火を放つことさえ想像していました
私の精神は徐々に壊れていき
抜け殻のように なにもできなくなってしまいました
まったく お決まりコースにもほどがありますよね
面白くもおかしくもない話を聞かせてしまって
本当にごめんなさい
きっとこんな話は 世間じゃゴロゴロ転がっているし
幼いまま 返事をしないからと云って
ごはんをちょっとこぼしたからと云って
殺されてしまう子供たちが大勢いること
痛いほどわかってるつもりなのです
ただ あなたに話してみたかったのよ
あなただから 話したいと
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)