うつくしい海岸と怪獣/水町綜助
 
い球体を真っ二つに割った
半球が地球儀のような模様(?)を空と海とクサで色付けし
眠る僕の足下を赤道に
くるりとアールを描いている
そう僕が赤道なら
脳は常夏に焼けて
南海で眠りから覚める大怪獣のように
白波を立ててこの本土に戻り
石油コンビナートなど破壊しつつ
熱線を吐いてみる
鳴き声はそうだな
侵略者というものが革新的であるべきだと仮定するならここはひとつ間の抜けた
にゃごろーっなどにしたとして
そうして街を蹂躙するが
半笑いで踏まれていく人もいるだろう
そうして破壊の限りを尽くした後
この海岸線に居座りまた昏睡
以来暴れなかったとして
後年人びとはどのよう
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