酔歌 - 7 /****'04/小野 一縷
 
 あえて呼ぶまい あまりにこの酔いは雄弁だ
叶わない 絶対高揚 絶対入睡 それらが溢れさせる
これら智慧としての 詩句
似非論客はケツを捲くって 逃げろ ほら
おまえが10年かかって お勉強したことを
ぼくは僅か 五分間 三服で手に入れる

死ぬまでに幾つ達成できるか それに興味がある
言葉の持つ真の意味 その真実を知る事 
その数を ただ増やしていく 
この酔いに 塗れ泳いで 上手く
これまでに得た 真実の数は ほんの僅か
まだ 未だ 到底満足できない

ぼくには 詩人として 言葉の持つ真の意味を 
己の詩句とする義務と権利を保有する自由がある

あなたが 何を
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