酔歌 - 7 /****'04/
小野 一縷
何を伝えたいのか それは問題じゃない
それは あなたの詩を読んで ぼくが決めること
この詩に於いて あなた自身が
ぼくの この詩業の痕跡と成るように
また 何処か遠い場所の あなたが
ぼくの この詩業の痕跡と成るように
そこにいる あなたの心の一片になって
ぼくの詩は散ってゆく 時の経過が破綻した
夢幻の中 無意識の底へ
一塵の眩みになって 染み込んで
針のように 突き抜ける
吸引される
喇叭が 鈍く 輝いた
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