(追悼文)石原大介さん?『だんすがすんだ』を傍らにして/バンブーブンバ
 
ないのですが、あぁ、私と遠いところにある人なのかもしれない、そう感じたのを憶えています。以前、午睡機械さんの返信にも書いたのですが、どちらかといえば、興味に引き寄せられてしまうものとは、やはり、似ているモノか、全くそうでないモノかのどちらかであるのですが、石原大介さんについては、その似ていないモノに属する人と理解していました。おしなべて直感にかまけて申し訳なかったのですが、「そこにロックを見つけた」ものです。事実、彼はパンクロックを日々の友としていました。それにしても、この『だんすがすんだ』には、彼独特の磁力を感じさせる対極の中に渦巻いてしまった「蹉跌のような模様」を発見したものです。



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