(追悼文)石原大介さん?『だんすがすんだ』を傍らにして/バンブーブンバ
 
める意義があるのかもしれない。彼との数少ないプロット―交差点を辿ることで、この微細な名前のない「気分」を回収できるかもしれない。彼への、というよりかは、私たちの、こうした薄い蜘蛛の糸のような胡乱な連絡線に、朝露のような何かで輪郭にかえて、光にかざして、映し出されるものに触れられるのかもしれない、いや、触れてみたい、と思いました。この朝露のような何かとは、それは片手で数えるほどの、互いにポイントを与え合った詩そのものです。最初のプロット―ポイントですが、私のハンドルネーム「バンブーブンバ」が回文であるのと同じく、短歌『だんすがすんだ』となります。それだけのおざなりな理由でこの短歌を一読したのではない
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