もしもし亀よ、かめきちさん/窓枠
投げて
母ちゃんに怒られながらも
近所の河原で散歩ばかりしていた
そのたびにレベルアップしていくような
かめきちが愛らしくて、自慢で
友達に見せびらかしてばかり
強くなる
それイコール格好良い事だと
認識していたあどけない日々
蟻と戦わせてみたり
カブトムシと戦わせてみたり
私は、犬や野良猫相手に吠えてたっけ
もちろん目標は母ちゃんを倒すことだぞって
毎日が楽しかったんだ
(大人になっていけば、沢山の事を知らなければいけない。忘れてしまったものの多さのなか、私達はどれだけのものを取り戻す事ができるのだろうね)
かめきちとぼく
かれこれ数ヶ月が
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