Sati/あぐり
 
て呟いてる

わたしが焼かれるのは
きっときみの意志なんかじゃなくてさ、
この世界に追い立てられるからなんだよ
ひとりじゃ生きてけないんだろうって
そういう風に世界は廻ろうとしてる
きみがいなくなった途端にわたしの背中にみんなが手をあてて
ひとりじゃ生きてけないんだろうって
ねぇ、焼かれて死んでね。
焼かれて死んでね。

わたしは、
ほんとは焼かれても良かった
それがきみを生かすなら
消し炭にされたってそれがきみを生かすなら
いつでも燃える世界の中で溺れられたよ
きみがいなくなってから否定することを誰もが肯定するんだけど
それは彼らにとってのきみが死んだっておん
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