Sati/あぐり
 
おんなじで、
みんなみんな
誰かの為に誰かが死ぬなんて事を夢見てるんだろ
燃える足下の影。

(ねぇ、焼かれて死んでね
焼かれて死んでね
焼かれて、跡形もなくなって、僕の為だけに死んでね
きみなんて僕が死んだら生きてけないんだから
僕の為だけに死んでね)

どうしてもそんなにわたしはやさしくなかったみたいで
あの人が生きるためにならわたしはぜったい死ねたんだろうなっていう確信だけ
それでもみんなが燃やせ、燃やせと叫んでいるから
きみの名前を呼んでた声だけ
炎の中に投げ入れた

爆ぜて、空を薄くした名前はもう知らない
ねぇ、焼かれて死んでねって
そういったきみの気持ちはもう燃えたかな





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