走り書き。ヒトにとっての色とは何か。/小池房枝
いての共通項、もまた見出され得るかしれません。集団の無意識、獲得された形質、感覚の遺伝、なのかどうかは今はまだSFかもしれませんが。
そう、チンパンジーのところで触れたかったのはもうひとつ。蝶には蝶の色覚があり、ひとにはただ白やべたな黄色に見えるだけの花にも蜜への道しるべがくっきりとしるされていること。それを、ひとはもう、実験によって、確かめて行くすべを持っているっていうことです。違う生き物たちにとって色がどんな意味を持つのか、それは計り知れないことではありません。なのではないでしょうか。もう全部わかるってことでもありませんけど。
同じように、違う人間同士、個々人にとって色がどんな意味を持
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