木枯らし舞う水曜日、コタツとみかんと生きることについて/涙(ルイ)
 
いう人なんだろう
わからないまま そんなことを口にしてまうあたしは
やっぱりとてもズルイ人間で
それはあたし自身が一番身にしみてよくわかってる
わかっているのに わかっているのに
いい人ぶりたくて いい人だと思われたくて
ただ表面だけで笑顔を繕ってみせたりして
こんな自分なんか ぶん殴って蹴飛ばして
くしゃくしゃに丸めて ゴミ箱にポイしてしまいたい
なのにさ なのにそれでも自分を棄てることなんかできなくてさ
くやしくてなさけなくなって 
だから真夜中だというのに 窓を思いっきりこじ開けて
ワァワァ奇声を発してみるのでした
大声を出して少しはスッキリしましたが
しばらくし
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