『nopain island』/川村 透
おんな、
裾あらわに白く裸足の指に、りんぷん、のかゆみ、ちるちる
おんな純情な群青のまなじり、濃くうなだれ呪うや
朱色の唇ゆがめ、つぶやくuntil、until until until
--painful
----紅い鉛筆
Maybelle、no no no-pain
You are sweet W.R
翌朝少女たちは海にいた。
太陽は蒼くぎろぎろと黄色くて
海への道、あのいやらしい沼のそばで発情した猫の声を聞いた
眉をひそめ、きびしいまなざしで少女たちは、
祈るように両手を伸ばし、ひまわり、の首をもいだ
麦わら帽子は脱いだ。
波は白く、泡、ぶいて少女
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