鋸でぎこぎこ切っているのだ/人 さわこ
から五分五分という言葉が出来たとしたら、そんな気軽に五分五分って言えそうにないし、壊れる程愛しても3分の1も伝わらない。愛してる聞こえない。樹海にはお菓子の家。愛してる聞こえない。もう歩けないよ。羊かと思った。羊ではないという情報しかない。顔に蒟蒻ついてるよ。愛してるはもう聞こえない。好きな人ができました、恋しちゃったんだ、愛してると言うことも、会いたいと言うことも、死ねと言うことも、自己紹介をすることも全て同じで、とても難しい。今夜星が降りてきたら、月に豚を刻んで胸にしまおう。それは瞬く間に消滅して私の小ささを際立てるだろうけど、それでもまた夜になって、星が降りてきたら、私は月に豚を刻んで胸にし
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