鋸でぎこぎこ切っているのだ/人 さわこ
 
からな。もう右腕無いからな。山羊のミルクで育った少女は、17になった瞬間視力を失ったという。ちょうど、バースデーケーキのろうそくを吹き消したあと、部屋の明かりをつけたのにも拘わらず、少女は消して見つかることが無いろうそくの明かりを闇の中で求め続けた。びっくりさせたら直るかもしれない、と思い大人たちは少女を何度も驚かすが、少女の目が直ることはなく。消して驚かない盲目の少女がいる、とその村は有名になった。なんで拾ったのって言われたところで、何かに使えるかもしれないと思ったからとしか答えられない。スイミーは黒いから目になりました。枕を食べたことがない、枕を食べたことがある、の比率が大体同じということから
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