鋸でぎこぎこ切っているのだ/人 さわこ
 
、触れるとき、切れるように思える表面であるならそれになる方法を知っています。またはどちらの雨も決して開かないでください。早いことドア。それがどこで導くかを知らないようにできたので。それを決して開かないでください。果物かご。あるので。瓶の中で私は目覚めた、酷く息苦しい。この世の果てに立ち、今何を思う。数えているのは指の数で、それが多いのか足りないのかも、もはやわからない。この先を行こうとしても、もう道がない。ため息をつき、振り返ると私がいた。嗚呼、私はこれ程の道を歩いてきたのか。辿り着くというのは、真にこのことだった。でも、ほんの一瞬で全ての道を振り返ることができた。前を行くこともない、振り返ること
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