「草原の像」/月乃助
がもう骨を浮かべていた。
そこで、また、親族会議を開き、
その対策を講じたが、
その理由は、何か「たべない像」が、
自分のことを鏡に映すと、太って見えるとのことで、
家の鏡や窓ガラスのすべてを取り去り、窓から捨てた
そのために、家には窓ガラスがなく
ひどく寒い家になった
家のまわりはガラスの破片だらけで、近所から苦情がきた。
それでも、
「たべない像」は、食事をせずにやせていった
どうやらそれが、学校でのイジメが原因だと
それが、分かったころには、
「たべない像」は、もう歩くこともできずに、
ただ、笑ってベッドの中にいた。
そして、枯れるように
「たべない像
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