今日、銃と特殊防護服を装備した特殊部隊が私の学校を包囲するだろう/ひとなつ
世界の終焉を予兆しているからだ
田舎の風景というものは大概変化をなさないが
そのなかで地下道だけが私の感覚神経に
まずは地下道自身の変化を訴えてくる
吐瀉物、
生物が特定できない小便の類、
日々増える落書き
その落書きの中でも傑作は「グラフィティー」と呼ばれ上書きを許さない
エジプトの壁画のような存在になる
吐瀉物はさておき、小便にも種類があり生物学的には犬の小便のみが「マーキング」と呼ばれ
これもまた上書きを許さない存在となる
極めつけに上を通過する怪獣がのどを鳴らすような鉄道の轟音
それら全てを視界に入れてしまうと、まるで
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