Days/百瀬朝子
 
めてる
それ以外の思い出は燃えるごみの日に出すけれど
収集車はそれを残して去っていく

思い出は捨てられない
なくすことがあっても捨てることはできなくて
日々は密度を高めていく
誰かに託すこともできず
あたしの中に積もり積もって重くなる


 四

サイケデリック様、こんにちは
あの日、夢でお会いして以来ですね
すこし痩せたようですが、お変わりないようでなによりです
今度はいつ、お会いできるでしょうか
そう遠くない未来がいいのですが


 五

やっぱりつらいよ
荷が軽くなったなんて錯覚で
ほんの少しの間、その存在を忘れ
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